英ロンドン西部のノッティングヒルを舞台に、めくるめくスイーツを楽しめる映画『ノッティングヒルの洋菓子店』(20年) 。愛が詰まった絶品スイーツと洋菓子店で起こるミラクルを描く感動作だ。
【関連】『ノッティングヒルの洋菓子店』他ビジュアルや場面写真、計13枚はこちらノッティングヒルに、名店が密集する激戦地に新しい洋菓子店が誕生しようとしていた。ロンドンの人気シェフ、オットレンギの愛弟子だった菓子職人のサラが独立し、親友のイザベラと共同で店をかまえる。しかしサラの事故死で、店はオープンを迎えることなく、2人の夢は幕を閉じてしまう。遺されたのはボロボロの貸し店舗と空っぽの銀行口座のみ。
あまりの不幸に途方に暮れるイザベラ。そんな中、イザベラはサラの娘、クラリッサに出会う。彼女も母を失った悲しみから立ち直れず、母と絶縁していた祖母ミミの家に転がり込み、目的のない日々を過ごす。
サラの夢を叶えてあげたい。共通の思いを抱える2人は、祖母ミミも巻き込み、パティシエ不在のまま、洋菓子店オープンに向けて走り出す。募集にやってきたパティシエは、ミシュラン2つ星レストランで活躍するスターシェフで……、というストーリーが展開される。
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11年)や『輝ける人生』(17年)の他、多数の作品でキャリアを積んだ名女優セリア・イムリーの演技にも注目だ。
画面越しにもおいしさを感じられるスイーツの数々は、英ロンドンのNo.1シェフ、ヨタム・オットレンギさん率いる有名デリ「オットレンギ(Ottolenghi)」の全面協力のもと再現しているという。
なお「オットレンギ」は、ノッティングヒルの住宅街にある、こじんまりながら白壁赤字ロゴがおしゃれで目を引くデリショップ。店には季節の野菜、果物を使ったデリ、スイーツが十数種類ずつ並び、ヨーグルトやゴマ、ハーブを使った味付けのデリやスイーツが多いのが特長。店奥のイートインスペースは大テーブルをメインとして10席。白を貴重とした店内は、お花やボトルなどのインテリアで明るく、市民のみならず観光客も多く訪れる人気店だ。
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