東京・御茶ノ水駅から歩いて3〜5分ほどの場所に位置する山の上ホテル。休館発表以来、地下1階に位置する「コーヒーパーラーヒルトップ」は連日大賑わいだ。
【関連写真】山の上ホテル外観や「コーヒーパーラーヒルトップ」などの他イメージ13枚はこちら竣工86年、創業70周を数える同ホテルは、川端康成さんや三島由紀夫さん、池波正太郎さんなど文豪が愛したホテルとして知られてきた。しかし建物の老朽化への対応にともない2023年10月23日、2024年2月13日をもって全館休業すると発表。テレビを含む各メディアで報じられて一時話題になった。
同ホテルのカフェ機能を担っていた「コーヒーパーラーヒルトップ」は、休館発表前から賑わっていたが(平日カフェタイムはもともと盛況だった)、休館発表後は全国から人が集い、人気がさらに加熱。入店受付のために、連日開店前から大行列ができ上がる。覚悟せずにフラッと立ち寄ってみると、「50組待ち」あるいはそれ以上、となる状態だ。
2度カフェタイムを狙った弊編集部も「これは朝から並ばないと行けないぞ」と覚悟を決めた。入店予約の受付を開始する1時間前に向かうと……甘かった。もう50人近く並んでいる。皆めっちゃスイーツ好きやん、めっちゃ山の上ホテル愛してるやん、と感激しつつ1時間ばかし並ぶ。その後も続々と人が増え、列は長くなる一方。
なんとか二ケタ台の若い番号で予約に成功し、入店できたのは14時過ぎ。名物の「プリンアラモード」は、昔ながらの濃厚プリンに、旬のフルーツとバニラアイスを添えた伝統のデザート。白鳥をあしらったシュー が華を添える。ホテルデザート「伝統のババロア」は、スプーンでサクッとすくえ、優しいバニラ味。他にもグラタンやカレー、ハヤシライス、サンドイッチ、自家製ケーキや、12時間以上費やした水出しコーヒーなどこだわりのメニューを複数提供している。
休館日に向けて、「コーヒーパーラーヒルトップ」を中心にさらなる駆け込み需要が予想される。また、同ホテルは多数の飲食店がある他、宿泊・婚礼サービスも行っている。「コーヒーパーラーヒルトップ」がある地下1階の通路などは、人と人がすれ違うのがやっと。混雑が予想されるが、各店の営業や各従業員の業務の妨げにならないよう注意が必要。休館最後の日まで、皆で同ホテルのトラブルゼロの営業に貢献したい。
【山の上ホテル】
住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-1
電話:03-3293-2311(大代表)
【コーヒーパーラーヒルトップ】
入店受付:
・平日11時〜
・土日祝:10時30分〜
※案内可能な席数に達した受付終了。