日本橋：「ロイヤルパークホテル」ホテル内コンテスト勝ち抜いたクリスマスケーキ4種お披露目　全品ムースは個性尊重の時代反映か

東京都中央区日本橋のロイヤルパークホテルは9月10日、「メディア関係者様限定クリスマスケーキ2024 試食会」を開催。2024年の新作クリスマスケーキをお披露目した。

同ホテルは例年同様、「2024年度クリスマススイーツコンテスト」を実施。グランプリをはじめとした入賞作品と外部審査員による「審査員特別賞」受賞作品を、本年の新作クリスマスケーキとして発売することを決定した。各ケーキの予約は、1階のスイーツ＆ベーカリー「粋」にて10月1日より受け付ける。

17作品から今年第1位に選ばれたのは、今年度の新入社員が浅野ひらりさんが手がけた「サパンドノエル（Sapin de Noel）」。販売予定価格は税込み7,560円。限定80個。ピスタチオとイチゴのムース、ジュレ、アーモンド、そしてショコラ生地を調和させた一品。

審査員特別賞に選ばれたのは、白井柚花さんの「モマンジョワイユ（Moment Joyeux）」。販売予定価格は8,100円。限定70個。風味豊かなアールグレイと爽やかなオレンジジュレのハーモニーを楽しめる大人のムースショコラ。

第2位にはマスカルポーネのムースを使った「スノーフレーク（Snowflake）」（限定80個・税込み7,020円）、第3位にはイチゴとグリオットチェリーを使ったムースケーキ「サンタクロースからのプレゼント」（限定70個・税込み6,480円）が選ばれている。

同ホテルのシェフ・パティシエの齊藤雅之さんは、第1位から第3位まで、4品全てがムース系のケーキであることについて「（17作品の中には）焼き菓子だったりムースではないケーキもあった。今回選ばれたのがたまたまムース4種類だった。例年4種類選ばれる中で、4品全てムース、という年もけっこうある。今年が特別というわけではないですけど、それぞれに特徴があり、色味も違うケーキになっている。チョコレートだったりピスタチオだったり、イチゴだったりとそのあたりのムースの味の違いで特徴を出しています」と話した。

続けて「今年で言うと、（入賞作品は）丸い形のものが多かった。最近は色んなシリコンでできた型ができた。変わった形、特に2位（「スノーフレーク）の形などは今までなかったような形。今までは、表面を平らに、などということはできなかった。今は（パティシエが）自分のイメージしたものを作りやすい時代なのかもしれません」と話した。

今年の結果は、各個人の個性を尊重する現代を反映した結果になったとも言えるかもしれない。