
東京都港区のコンラッド東京は12月22日まで、クリスマスケーキ&スイーツの予約を受付中だ。いずれも、受け取りの3日前までに要予約。今回、実販売に先がけて、メディア向け試食会が行われた。
【関連写真】コンラッド東京の2025年クリスマス商品など他イメージ19枚2025年はホールケーキ5種、ドッグ用ケーキ1種、焼き菓子3種の全9種をラインアップ。クリスマスケーキを手がけるのは、世界的な製菓コンクールなどで多数の受賞歴を持つエグゼクティヴ・ペストリーシェフの岡崎正輝さんが率いるペストリーチーム。クリスマスケーキには台数制限がなく、岡崎さんは「作れるだけ、限界まで作る」と笑顔で話した。
クリスマスケーキは全品、アルコール不使用のため、幅広いシーンで安心して楽しめる。今回、材料費が全体的に10パーセント弱上がった影響を受け、いずれも少しずつ値上げをしたという。

毎年人気を博している「ノエル・フレーズ」は、ベリーがあふれるギフトボックスをイメージした、同ホテルのシグネチャーケーキ。きめ細かくしっとりと焼き上げたはちみつ入りのスポンジ生地に、上品な甘さのホイップクリームとイチゴを挟み、天面には国産イチゴやラズベリー、ブルーベリーをたっぷりと飾っている。
ホイップクリームは、2種の生クリームをブレンド。華やかな見た目とは対照的な、軽くて繊細な味わいが魅力だ。近年は、少人数で楽しめるサイズ(9センチメートル・12センチメートル)が多く売れているという。

スポンジ生地はほんのり甘くフワフワ食感で、軽やかなクリームと溶け合うような感覚。甘酸っぱいイチゴは内側にもたっぷりと入っており、生クリームを使用するケーキでありながら、全体的にさっぱりと食べられた。小学生以上の一口サイズなら、どこを取ってもイチゴの1スライスは入るだろう。

雪に包まれるホワイトクリスマスをテーマにしたムースケーキ「ビジュー」は、ホワイトチョコレートムースの中に、ピスタチオのスポンジ生地や少量のヘーゼルナッツを使用したクランチ、フレッシュなイチゴやラズベリー、グリオットチェリーを使用したゼリー、タヒチ産バニラを使用したクレームブリュレを閉じ込めている。
外側はホワイトチョコレートでコーティングし、天面に大きな雪の結晶とオーナメントをあしらった。クレームブリュレのバニラ感やイチゴの甘酸っぱさ、ピスタチオのコク、クランチの食感が織りなす、メリハリのある味わいを堪能できる。

ケーキ上部は揺らすとプルプル動くほどに柔らかく、なめらかな口当たりだ。しっかりとしたバニラの風味にほどよい主張のイチゴが合わさり、まろやかさに寄り過ぎず、全体のバランスがよい。クランチのプチプチ食感を楽しんだ後は、最下部のスポンジ生地が存在感を出す。

「オルネ・ド・サパン」はクリスマスツリーに見立てたチョコレートガナッシュに、上品なゴールドのチョコレートオーナメントをあしらった一品。下から順に、チョコレートスポンジ生地、クッキーをザクザク砕いたような食感のクランチ、ヘーゼルナッツのプラリネ、チョコレートムースを重ねている。
チョコレートムースは、ベトナム産のダークチョコレート74パーセントと、ミルクチョコレート57パーセントをブレンドしている。ダークチョコレートの中に、アクセントとしてオレンジを効かせたのがポイントだ。

今回のクリスマスケーキの中で、最もビターで大人向けの味わいだ。特に、表面のチョコレートに強い苦さと濃厚さがあり、とろけるようになめらかな口当たりのムースで存在感を際立たせてる。土台の”プチザク”食感が楽しい。

「クリスマスモンブランタルト」はシンプルな材料で、栗本来の風味を引き立てた一品。昨年は熊本県産栗を使用していたが、今年は収穫量の都合で茨城県産栗を採用した。岡崎さん曰く、熊本県産と比べてすっきりした味わいだという。構成は、サクサクのタルト生地に、栗の渋皮煮や無糖の生クリーム、茨城県産栗のクリームを重ねている。表面のマロンクリームの絞り方を変え、新たな装いでの登場だ。
また、卵や乳製品などの動物性食材を一切使用しない「ヴィーガンモンブランタルト」への変更が可能。これまでは、ヴィーガン専用ケーキを展開していたが、今年は一般ケーキとヴィーガンケーキの両方に対応。「ヴィーガンモンブランタルト」では、豆乳を使用したクリームとヴィーガンチョコレートに、カシスジャムとメープルシュガーで煮詰めたマロングラッセを忍ばせ、栗の優しい風味が楽しめる。

タルト生地の内側はしっとりと柔らかく、外側がサクサク食感。生クリームを無糖にすることで、表面に絞ったマロンクリームと栗の渋皮煮の風味がしっかりと主役になっている。甘さ控えめの代わりに栗の主張をした、栗好きにぴったりの一品だ。

「バスクチーズケーキ」は、キャラメルのようなほろ苦さと深い風味が魅力のノルウェー産ブラウンチーズを味わえる一品。ブラウンチーズは、ホエイを煮詰めてキャラメル状にしたものをチーズに加工している。さらに、なめらかな口当たりを実現するために、ブラウンチーズの中にフロマージュブランを忍ばせた。表面にはこんがりと焼き目を付け、トロっとした口当たりとキャラメルのような香りを堪能できるバスクチーズケーキに仕上げた。

チーズケーキ特有のねっとりとした舌触りの代わりに、トロっととろけるような口当たりは、スプーンでも問題なさそうなほど。そして何より、ブラウンチーズの味わいに驚いた。濃厚さがありつつ、まろやかで他の種類のチーズと比べて塩味が少ない、新感覚の味わい。土台のザクっと食感がアクセント。新しいチーズケーキに出会いたい人には、特におすすめだ。
他にも、人間と愛犬で一緒に楽しめる「ドッグ用クリスマスケーキ」や2種のピスタチオペーストとクランベリーが好相性の「クリスマスパウンドケーキ」、クリスマスギフトにもぴったりな2種の「シュトーレン」、焼いて香ばしさを加えたり、そのまましっとりと食感を楽しむなど好みのアレンジができる「パネトーネ」を取り揃えている。
なお、焼き菓子は12月1日~12月25日に、オールデイダイニング「セリーズ」にて店頭販売あり。予約は、同ホテル公式サイトのみ(電話不可)。仕入れ状況により、内容および価格が変更される場合あり。いずれも、アレルギー対応不可。テイクアウト限定。メッセージプレートやカトラリー等、付属品なし。

また11月1日~11月30日、28階のバー&ラウンジ「トゥエンティエイト」にて、ピンクを基調とした優しい雰囲気のスイーツが揃う「オータム・アフタヌーンティー”スイート・ハーベスト”」を販売。秋食材を取り入れつつ、全体的に重たくならないよう意識したメニューが勢揃いする。18時30分以降は、「オータム・ナイトティー」として展開する。仕入れ状況により、内容および価格が予告なく変更される場合あり。当日9時までに要予約。
【コンラッド東京】
住所:〒105-7337 東京都港区東新橋1-9-1
電話:03-6388-8000(代表)



















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