
秋のコンビニスイーツの定番、モンブラン。2026年もセブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソンから、栗を主役にした商品が登場した。いずれもモンブランを掲げながら、3社のモンブランを実際に食べ比べてみると、「栗をどう楽しませるか」という設計の面で違いが見えてくる。
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もっともストレートに栗を前面へ押し出しているのが、ファミリーマート「イタリア栗のモンブランタルト」(税込み278円)だ。伊産マロンのペーストとダイスを使い、マロンクリームが全体の中でも大きな割合を占める。ホイップクリームは比較的控えめで、上品な甘さとほくほくした栗らしい食感をしっかり楽しめる。一部のイタリア栗を甘露煮にすることで、ヨーロピアンな仕立ての中に、ほんのり和のニュアンスを加えている点も特長だ。

一方、ローソン「ごろっと栗のモンブランタルト」(税込み340円)は、商品名通り“栗の存在感”を強く打ち出した一品。ごろっとした栗にマロンクリーム、バニラホイップを組み合わせ、栗のほっくりした食感に濃厚な甘味を重ねる。407キロカロリーという数字からも分かるように、3商品の中では食べ応えやボリューム感を意識した仕立てである。

セブン‐イレブン「イタリア栗の焼き栗モンブラン」(税込み429円)は、厳密にはタルトではなくカップ仕立て。マロンクリーム、マロンペースト、ホイップクリーム、スポンジ、ビスケットを重ね、サクサク、ふんわり、なめらかと食感を段階的に変化させる。洋酒を0.2%使用し、栗の甘味に奥行きを加えている点も、他の2商品とは異なる。
3商品を並べると、ファミマは「栗そのものの味わい」、ローソンは「栗の存在感と満足感」、セブンは「複数素材を重ねた味と食感の構成」と、それぞれ異なる方向性が見えてくる。同じ秋のモンブランでも、各社が価格帯や商品設計に応じて、異なる魅力を打ち出している。
価格も、ファミマが278円、ローソンが340円、セブンが429円と段階的に上がっていく。興味深いのは、価格差が単純に栗の量などに比例しているわけではない点だ。
278円のファミマは栗の風味を比較的シンプルに前面へ出し、340円のローソンでは大きな栗やボリューム感を付加。429円のセブンでは複数のクリームやスポンジ、ビスケット、洋酒まで組み合わせ、味や食感をより細かく設計している。価格が上がるにつれて、栗そのものの訴求から、素材の組み合わせや食感の変化によって「モンブランとしての完成度」を高める方向へと、商品の作り込みが深くなっている点は興味深い。
