佐藤食品工業株式会社は、アルコール香る大人向けスイーツが簡単に作れる「製菓用洋酒パウダー」を、製菓・製パン用の材料・レシピなど3万点以上取り扱う日本最大級のオンラインストア「cotta(コッタ)」にて2022年11月2日より販売をスタートした。液状のアルコールでは混ぜるのが難しいチョコレート、焼き菓子の生地などに加え、手作りのお菓子に大人の味わいをプラスする。
洋酒パウダーにはアルコールが残っており、重さの約30%はアルコール分。同社は1966年に、「アルコールの粉末化」に世界で初めて成功し、世界主要17ヵ国で製法特許も取得しました(現在は失効)。発明した当時は「粉末のお酒」という概念自体がなかったため、製造販売することができなかったが、1981年に酒税法が改正され「粉末酒」として販売できるようになったという。
翌年には初の家庭用商品も発売したが、1982年といえばテレホンカードが発売開始された年。粉末酒は時代を先取りしすぎた商品であり、程なくして終売に。以降は業務用食材として食品メーカーを中心に、製菓用・調味用などに利用されてきた。
2020年以降、コロナ禍の巣ごもり需要で家庭でのお菓子作り人気が高まる中、2020年にフルーツパウダー、2021年にカフェパウダーをcottaにて展開。そして今回、粉末酒が「洋酒パウダー」の名称で40年ぶりに家庭用商品として新発売することになった。
同社は粉末酒製造免許第1号であり、現在でも国内で同社のみが粉末酒を製造販売している。オンラインでの取り扱いもcottaのみとなる(2022年12月現在)。
◇概要
製品名:「製菓用 洋酒パウダー」
フレーバーバリエーション:計2種類
・ラム酒、ブランデーV.S.O.P
内容量・価格(税込):
10gサイズ
「製菓用 ラム酒パウダー」:税込み399円
「製菓用 ブランデーパウダー」税込み399円
※本品は酒類。アルコールを含んでおり、火気に注意。
※20歳未満の者の飲酒は法律により禁止されている。