新メニュー開発で"毎年半年休業"　スペイン・バスク地方の“異端の名店“の秘密迫るドキュメンタリー『ムガリッツ』25年9月公開

スペイン・バスク地方の有名店「ムガリッツ」。世界屈指の“異端の名門“との呼び声も高い同店の革新的な料理の誕生プロセスを追ったガストロノミック・ドキュメンタリー映画『MUGARITZ. NO BREAD NO DESSERT』の邦題が、『ムガリッツ』に決定。2025年9月に公開されることが分かった。今回は本予告映像が解禁された。

同店は、ミシュランガイドに「レストランを超えた存在」と評され、2つ星を獲得。従来のレストランコードをこともなげに崩し、客の好奇心を誘い、独自の世界観で今までになかった食空間を生み出した同店。毎年11〜4月の6ヵ月間は休業し、この期間はスタッフ総出で、メニュー開発に専念する。その年に誕生した料理が翌年以降に提供されることはなく、革新的なメニューはつねに更新され続ける。

今回の映画は、そんな異端の名門の研究開発チームに密着、メニュー開発の舞台裏に迫る。第72回サン・セバスティアン国際映画祭カリナリーシネマ部門・ベストフィルム受賞。監督を努めたのは、『REC』シリーズなどのホラー作品で知られるパコ・プラサさん。もともと「ムガリッツ」の熱心なファンだった彼が、その創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜入した。解禁された今回の本予告映像では、「ムガリッツ」の研究開発チームが、半年かけて新メニューを開発する様子を捉えている。