【レポート】麻布台ヒルズ:まるで某ジブリ映画の魔法オブジェ 室内でうっとりじっくり堪能したい苺のフレジエ

「フレジエ」税込み1,100円東京都
「フレジエ」税込み1,100円
日の光を反射して輝く「フレジエ」税込み1,100円
日の光を反射して輝く「フレジエ」税込み1,100円

日比谷線・神谷駅直通である麻布台ヒルズの森JPタワー・33階に位置するパティスリー「Hills House Dining 33 Pâtisserie à la Maison」。テイクアウト専用でケーキや焼き菓子を提供している。

【関連写真】麻布台ヒルズのパティスリー「Hills House Dining 33 Pâtisserie à la Maison」が提供するケーキ、他イメージ7枚はこちら

「オテル・ド・ミクニ」は、フランスの三つ星レストランなどで修行したフレンチ界の巨匠・三國清三さんが1985年に東京・四ツ谷にオープンしたフレンチレストラン。多くの食通に愛されるも、2022年12月に惜しまれつつ閉店した。閉店時に各報道番組などで常連客が「同じ料理を食べたことがない」とうなった名店だ。

麻布台ヒルズのパティスリーでは、そんな「オテル・ド・ミクニ」の人気ケーキを常時10種以上揃える。

この日午後に足を運ぶと、残っていたのは「パヴロヴァ」、「タルトシロン」、「フレジエ」の3種。残念ながら他はすべて売り切れだった。スタッフさんいわく、状況にもよるが「平日でも15時にはケーキが売り切れることがある」という。すさまじい人気ぶりだ。3品残っていただけでもラッキーかもしれない。

今回は3品をご賞味することに。しかし、麻布台ヒルズという立地は、神谷町駅の日比谷線沿い、六本木一丁目駅の南北線沿いでなければ各方面から遠い。幸い簡易フォークもあったことから、麻布台ヒルズの広場の空きスペースでいただくことにした。

「タルトシトロン」税込み1,000円
「タルトシトロン」税込み1,000円

「タルトシトロン」は、国産レモンを1週間かけてじっくり糖度を上げたコンフィ、長時間炊き上げたレモンクリーム、オーブンで焼いたメレンゲの調和を楽しめる。

仏菓子の定番「フレジエ」は、木苺のジュレでコーティングしたムースリーヌが、陽の光を浴びるとキラキラ真っ赤な宝石のように輝く。まるで某ジブリ映画の世界に出てきそうな魔法オブジェ。フォークを差し入れると、柔らかい生地がサクッと割れ、中から大粒イチゴがお目見え。リンゴも原材料に入っており、ほどよい酸味と甘味が心地よい一品。申し分のない味わい。

「パヴロヴァ」は季節のフルーツとメレンゲを組み合わせたスイーツ。土台と花びらは食感が異なる2種のメレンゲをあしらっている。春は桜色仕様で提供されている。まるで模型のような精巧さで、食べるのがもったいない一品だ。

繊細なデコレーションが印象的な「パヴロヴァ」税込み1,000円
繊細なデコレーションが印象的な「パヴロヴァ」税込み1,000円。

今回食した3品に関して言えば……ずばり、室内で食すべき。どれも味は申し分にないのだが、「パヴロヴァ」を筆頭に、繊細なデコレーションが目立つ。花びらや金粉が風で飛んでしまわないかとドキドキした。「タルトシトロン」もおいしいのだが、底のタルトが固い。手の上でタルトを割るのは難易度が高い。きれいに割りたいときは、ちゃんと安定した机の上で、固いフォークやナイフを使うべき。

だからこそ同店のケーキは、しっかり抱えて持ち帰って、屋内でひっそりこっそり、うっとりじっくり愛でてから食べるのが最適だ。

なお、パティスリーがある33階(スカイロビー)へのルートは、初見では分かりにくい。森JPタワーの33階行き専用直通エレベーターを使用する必要がある。麻布台ヒルズの警備員さんにルートをたずねると、スラスラ教えてくれた。よく聞かれるのだろうと推測できる。

もう一点注意。森JPタワーの33・34階の特別開放は、2024年4月18日より終了する。同パティスリーなどに向かう際は同日以降、地下1階エントランスにて、利用目的者であることを係員が確認する運用になるという。


【Hills House Dining 33 Pâtisserie à la Maison】
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1-3-1
時間:11時〜21時
電話:03-4232-5801

「パヴロヴァ」税込み1,000円「パヴロヴァ」税込み1,000円左から「パヴロヴァ」税込み1,000円、「フレジエ」税込み1,100円「フレジエ」税込み1,100円「フレジエ」税込み1,100円「フレジエ」税込み1,100円「タルトシトロン」税込み1,000円

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