
贈答用高級プリンの製造・販売を手がける江戸流行婦凛社は8月8日より、新作スイーツ「土下座デラックス」の予約販売を開始した。1日5個限定。完全予約制で、都内工場における直売のみ(配送不可、手渡し)の受注生産となる。価格は、1個あたり税込み32,400円。”謎の謝罪専用プリン”について探るべく、都内で行われた新作リリース&試食会に足を運んだ。
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通常のプレーンと比べて約6倍の容量を誇る「土下座デラックス」は、箱いっぱいにプリンを敷き詰めている。また、特製隅切り重箱で「美しい木目は偽りのない気持ちを、そして角を落としたこの器には、事を丸く収めたいと願う心を込めました」(同社)。金沢の純金箔で「一点の曇りもない黄金の輝きに、純粋な反省の心を託しました」(同)。そして、天然木のスプーンで「あなたの御心を傷つけぬよう、温もりある天然木を。事を丸く収めたいと願う気持ちの表れ」(同)を表現したという。

開発した同社の八木浩子さんは、”土下座系”というワードについて「勝手に作ったカテゴリーです。単なる謝罪の気持ちを伝えるのではなく、送る側の人生を賭けた覚悟、それを形にしました」と説明。続けて「謝罪というより、”最上級の敬意”を表す商品になるために生み出されました」と言い、「”土下座”とつけてしまったからには中途半端なものを作れないと思いまして、全てにおいて追求しました」と意気込む。
商品名の由来は「『豪華な』とかそういう意味がありますが、私の本当の理由は、創業以来、『このプリンをマツコ・デラックスさんにいつか召し上がって頂きたい』とず〜っとそれが夢なんですね。なので勝手に名前をつけさせて頂きました。思いを届けたいので」と願いを込める。
3万2,400円という価格設定については「このプリンを、大切な人間関係を構築し直せる道具として、投資だと思って使って頂ければ」と説明。8月8日時点で「1件予約が入っている」という。

3万2,400円は、庶民には決して安くない。さぞかし超高級食材がふんだんに使われているのかと思いきや、同社が展開する通常のプレーンプリン(3個・税込み1,890円〜)だという。その理由は?

「最初は、色んな高級食材を使って、色々試しました。トリュフ風味のプリンとか以前食べたことがあったので、そういう風にしたり、高級フルーツを使ったプリンとか作ったのですが、逆にゴチャゴチャし過ぎて味が整わなくて、安っぽくなってしまった。それで原点に戻ったときに、一番自信がある(自社の)プレーンプリンを使いたいとなり、まったく同じものにしました。(同新商品のために)金粉だけは使っています」と説明。

他方、プレーンではなく他フレーバーでお願いすることは「ご要望があれば、ご用意できます。(同社で展開しているフレーバーならば)何の味でも大丈夫です」と鼻息が荒い。
とはいえ、土下座が必要となる状況はただ事ではない。八木さんは「土下座をすることがない平和な毎日を送っていただければ」と述べた。
「土下座デラックス」は、”土下座系プリン”のジャンルにおいて日本一の高級プリンになるという(同社調べ)。同社は、これまでも贈答用の高級プリンを手がけ、その中でも開発者・八木浩子さんのもとには「お相手の怒りが解け、100%お許しいただけた」、「こじれた関係が修復され、数百万の新規受注に繋がった」と、同社のプリンを謝罪の手土産として持って行った人々から数多くの吉報が寄せられたことを受けた。そこで同社は、同プリンが、その価格帯がもたらす特別感と、誰からも愛される味わいで「謝罪の気持ち」を表現する一助となっていることを確信。謝罪というデリケートなシーンに真摯に向き合い、”最上級の誠意”を表現すべく、日本の礼節の精神を体現した「土下座専用プリン」を開発にいたったという。





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