
東京・有楽町の西銀座デパートの地下1階にある老舗「喫茶 ブリッヂ」。昭和の雰囲気が漂い、おひとり様や友人との食事など幅広いシーンに対応する、居心地のよい店だ。今回は同店の名物スイーツ「メロンパンケーキ」を実食した。
【関連写真】「メロンパンケーキ」他イメージ6枚
JR有楽町駅の銀座口より徒歩4分。西銀座デパートの入口にある花屋横の階段を下りると、正面に「COFFEE BRIDGE」の看板が見える。喫茶店としてはかなり広く、全80席を完備。手のひらサイズの灰皿やレトロな装飾の砂糖入れなど、インテリアから昭和の面影が感じられる。
創業は1958年。西銀座デパートの開業と同時にオープンした。今年で68年目を迎え(2026年時点)、創業当時の社長の孫・山口翔太郎さんが3代目店主として営んでいる。山口さんが同店を引き継いだのは、コロナ禍直前の2020年頃。当時の社長だった祖父・義彦さんが2019年、店主の父・哲郎さんが2020年に相次いで急逝したことで、突然の交代劇となった。

同店は、現代では珍しい”喫煙目的店”。店舗全体にタバコの煙が回る構造だが、ソファ席の背もたれを境に、非喫煙者との区切りをやんわりと付けている。非喫煙者向けの席は入り口側に40席、灰皿を設置した喫煙者向けの席は奥へ進んだ40席。タバコの匂いが気になる人は、開店直後から正午までの時間帯を狙うとよいだろう。
法律上、未成年(20歳未満)の入店は禁止。親子も不可のため、”大人の憩いの場”として愛されてきた穴場スポットだ。

「メロンパンケーキ」は約20年前、父・哲郎さんが考案した。山口さんは、「当時は”SNS映え”という言葉(概念)もなかったので、父なりに努力したんだな」と振り返る。哲郎さんは、家では静かな人柄だったといい、新メニューとして「メロンパンケーキ」が出てきたときには、「何やってんだと思った」と小さく笑った。
おひとり様はもちろん、通常サイズ(直径約12センチ)の1.5倍のボリュームになるシェアサイズを3~4名で楽しむ人も多い。注文者は30代前後の女性8割、男性サラリーマン2割といったところ。価格は税込み1,400円。

調理工程は、中華屋のチャーハンの盛り付け方と似ている。パンケーキ生地をボウル型のカップに沿わせ、そこへアイスクリームとメロン果肉100グラムを入れて、皿の上でひっくり返す。表面には、生クリームとかき氷シロップに似たメロンシロップを混ぜたクリームをたっぷりとかけ、仕上げに生クリームで網目模様を描けば完成だ。
網目模様は細いラインで描かれ、繊細かつ上品な雰囲気が漂う。パンケーキ生地は「プレーン(2枚入り)」よりも若干少ない量を使用しているが、トッピングの具材をたっぷりと入れることで満足度の高い仕上がりに。そのため、インパクトの強い見た目のわりには、胸焼けすることもなくパクパクと食べ進められた。
同商品の目玉であるメロンは、果物に強い老舗の仕入れ業者に旬の品種を選定してもらう。これまでに使用した品種には、7月中旬~10月末ごろは赤肉種の北海道産ライデンや、青肉種のクラウンメロンなどがある。品種が切り替わるタイミング限定かつ突発的に、赤肉と青肉の2種をパンケーキに入れることもあるそうだ。

パンケーキ生地はフワフワで食べ応えがあり、昔ながらの安心する味わい。たっぷりとかけられたメロンクリームは、少し甘酸っぱくてメロンの風味がしっかりと感じられる。メロンソーダを連想させる味わいだ。トップに添えられたミントも一緒に食べると、メロンクリームの甘さが引き立てられ、ミントの爽やかさとともに口いっぱいに香りが広がる。
メロン果肉はジューシーで、ゴロッと大きめにカットされている。アイスクリームと一緒に閉じ込めることでメロンが冷やされ、常にフレッシュな状態が楽しめる。
アイスクリームは、溶けるのがかなり早い。写真撮影をするなら、数分で撮り終えるのがおすすめだ。
【喫茶 ブリッヂ】
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4-1 西銀座デパート・地下1階
時間:11時~20時
電話:03-3566-4081






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