東京・表参道：目指すは"皆が食べられるタルト"　グルテンフリー＆ヴィーガンタルト専門店「SO TARTE」

東京・表参道にある「ソータルト（SO TARTE）」は、乳・卵・白砂糖・小麦不使用のグルテンフリー＆ヴィーガンを掲げるタルト専門店。ヴィーガンフルーツサンド専門店「フルーツアンドシーズン（fruits and season）」から生まれた新業態であり、店名には食の制限や志向を超えて、誰もが楽しめる「みんなのタルト」を提供したいという思いが込められている。

「ソータルト表参道店」は、表参道駅から歩いて3分のところに位置する。グルテンフリー＆ヴィーガンとはどこにも書かれていないシンプルな店構えであるがゆえに、そのままカフェとして立ち寄り、後でグルテンフリー＆ヴィーガンだったと知ることもあれば、グルテンフリー&ヴィーガンのタルトを目がけてくる人もいるという。

中に入ると、色とりどりの旬のフルーツを主役としたタルトに目を奪われる。定番のタルトはキウイ、パイナップル、ストロベリークリーム、ティラミスの4種。その他、旬を迎えたフルーツのタルトを含め、常時11～12種類のタルトが用意されている。

店内利用の場合はワンドリンク制。コーヒーは、清澄白河にあるコーヒー豆の焙煎所「ヘイガンオーガニックコーヒー（HAGAN ORGANIC COFFEE）」のオーガニックコーヒーをいただける。

なお、ラテは牛乳の取り扱いがなく豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクから選ぶ。店舗で使うもの、店裏にある製造厨房では小麦・卵・乳などアレルギー成分を使用したスイーツ、ドリンクを提供しない徹底ぶりがうかがえる。この他、アサイーボールや季節限定で販売されるかき氷や、パフェが食べられる。

オープンした2023年は、まだまだヴィーガン＆グルテンフリー専門店が少なかった中、食に制限がある人も含め、皆が食べられて味も納得できるスイーツを作りたい思いがあったという。

サクサク食感に仕上げた米粉のタルト生地と、コク深い豆乳ベースの自家製クリームは、ほぼすべてのタルトに使われている。厳選した旬のフルーツのみずみずしさや甘みが引き立つようなバランスや、自家焙煎のコーヒーとの相性も考えられている。

立ち寄った日のホールケーキは、4種類並んでいた。ミックスタルトのホールケーキは16センチメートル、18センチメートル、24センチメートルの3サイズが揃い、税込み3,600円から販売されている。カラフルに彩られるフルーツは季節によって異なる。

なお、事前にオンラインで2日前までに予約するのがベター。当日もオーダー可能だが1～2時間ほど時間を要するとのこと。

今回実食したケーキはティラミスタルトとパインタルト。タルトのベースとなるグルテンフリーのタルト生地は米粉とアーモンドをベースで作られているサクサクとした食感がこだわり。ダマンド生地はアーモンドのコク深さを感じられるしっとりとした配合がポイント。、フルーツもパティシエが熟度を見極め、その日にベストなフルーツでタルトを作っている。食べた人からは「小麦を使っていないとわからない」と評されることもある。

「パインタルト」は、⻩⾦⾊に輝く果⽪と濃い⽢みが魅⼒のハニーグローパインという品種のパイナップルを使⽤。フルーツのジューシーさや、甘みを味わいたい人におすすめだという。

タルト生地の上にはアーモンドの風味が味わえる⾃家製のダマンド⽣地が敷かれ、その上に少量の豆乳クリームをトッピング。細切りのパイナップルが贅沢にたっぷりのっている。サクサク、ホロホロのタルト生地とアーモンドのコク深さを感じられるダマンド生地、ジューシーで糖度の高いパイナップルのマリアージュを楽しめる。