
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートのコンビニ大手3社は今冬、1月15日の「いちごの日」にからめて、イチゴが主役の商品企画を同時展開する。同じイチゴを使いながらも、商品構成や打ち出し方に各社の個性が表れている。
Snow Manが不二家のブランドキャラクターを12月末で卒業 ネット上で「ありがとう」「一番辛い時期に見捨てず支えてくれた」と感謝の声相次ぐ
セブン-イレブンは12月30日より、「ベリーHAPPY!贅沢いちご時間」と題し、3社の中で最も品数が多い全23品を順次全国展開している。

イチゴを使用した新作スイーツを多数展開する他、パン・アイス・冷凍食品のカテゴリーでもイチゴ商品が一斉登場。「プリンケーキパフェ いちごとミルク」や「いちごのダブルシュークリーム」、「いちごホイップ&カスタードのクレープ」などを中心に、イチゴ商品を多角的に提案する。

さらに「いちご大福」や「いちごとあんこの和パフェ」、「いちごクリームどら いちごソース入り」など和スイーツも充実。洋菓子・和菓子を横断した品揃えで、幅広い需要を取り込む狙いだ。ドーナツやアイス、今川焼、フリーズドライのチョコレートなど、イチゴを軸にしながら“商品ジャンルの網羅性”で他社と差別化している。

同じく12月30日より19品を順次発売開始したローソンは「いちごの日(1月15日)」に向けた企画を核とし、味わいの完成度と専門性を重視したラインアップだ。

イチゴの香りと爽やかな酸味が楽しめる「いちごミルクのタルト」や、シリーズ累計販売数約860万個の“ふわもち冷やしクリームパン”のイチゴフレーバー「クリームたっぷり!ふわもち冷やしクリームパン いちごホイップ」、クリームチーズの乳感が特長の「生ベイクドいちごチーズケーキ」などこだわりのイチゴスイーツが揃う。

築地発のイチゴスイーツ専門店「ストロベリーマニア」とのコラボレーション商品(チルド飲料や菓子など全6品)を初導入するなど、素材の良さや作り込みを訴求する戦略も見て取れる。

2026年1月6日より全16商品を本格展開するファミリーマートは、「白をまとったいちご狩り」をテーマに、イチゴと白い素材の組み合わせで独自性を打ち出す。

「いちごのモンブラン」や「いちごのクッキーシュー」、「もっちりクリームロール」などに加え、「いちごバウムクーヘン」や「いちごドーナツ」など焼き菓子・パン系商品も充実。デザート・パン・アイス・菓子・ドリンク・焼き菓子のイチゴ商品を用意する。
3社いずれも拮抗した商品ラインアップとは言えるものの、セブン-イレブンは品数とジャンルの広さ、ローソンは専門性と味の完成度、ファミリーマートはテーマの独自性でそれぞれ差別化を図っている。

消費者は、これら3社のイチゴスイーツをどのような視点で選べばよいのか? まず「とにかく選択肢の中から好みを探したい」、「一度に複数の商品を食べ比べたい」という場合、品数が豊富でジャンルの幅が広いセブン-イレブンが向いている。

一方で「失敗したくない」、「完成度の高い苺スイーツを確実に味わいたい」場合には、専門性や定番力を重視するローソンが選択肢の1つとなるだろう。

「新しい味わいに興味がある」という場合、”白”にこだわったイチゴスイーツに挑戦したファミリーマートが適している。
気分やシーンに応じて選び分けることで、2026年初頭のコンビニスイーツ体験をより満足度の高いものにできそうだ。
【関連記事】
目玉はスイーツ セブンが苺主役の23商品揃える「ベリーHAPPY!贅沢いちご時間」12月30日より全国順次展開
”白”苺スイーツ16種勢揃い 6年目迎える人気企画をリニューアルした「ファミマの白をまとったいちご狩り」26年1月6日より本格展開
ローソン:累計960万個以上販売する人気苺商品企画を12月30日より新たに順次展開 築地の苺スイーツ専門店と初コラボも
