東京・日本橋のロイヤルパークホテルは、社内コンクール「2023年度クリスマススイーツコンテスト」を実施。グランプリを含む入賞作品および外部審査員による「審査員特別賞」受賞作品を、2023年の新作クリスマスケーキとして展開する。今年第1位に選ばれたチョコムースタルト「ボワット ルージュ(Boîte Rouge)」を手がけた望月大晟(もちづき・たいせい)さんに話をうかがった。
【関連記事】水天宮:「ロイヤルパークホテル」Z世代4人が手がけた至極の新作クリスマスケーキ、報道陣に公開望月さんが手がけた「ボワット ルージュ」は、多彩なチョコレートを一度に味わえる、目の覚めるような赤色が印象的な一品。80個限定・税込み6,912円で提供する。報道陣向けの試食会にて「チョコレートの使い方が巧み」と評された自身のケーキについて望月さんは、こう語る。
「チョコレートのタルトは基本、重くなりがちです。それをふんわりとした生地を作ることによって、重すぎないケーキに仕上げました。中のムースはビスキュイの他に、アーモンドクラリネを使ったフィヤンティーヌが入っています。それを入れることで、ザクザクとした固い食感になっています。とはいえムースがそれに負けないように、けど重すぎないようにするために、メレンゲやカスタードを使ったものではなく、卵黄を泡立てて作る『パータボンブ』というムースを採用しました」(望月さん)
印象的な赤いドームは、どのようにして作ったのか?
「セルクル(型)を使ってドームだけを一度作り、その後にタルト型でこのギザギザ感を抜き、そして中にグラサージュがかかっているムースがあるので、そのツヤっとした部分と、外のマットな感じを作り出したくて、上にスプレーをかけてマット感を演出しました。プレートのツヤ感とのコントラストを生んでいます」(同)
聞けば、望月さんはチョコレート専門店でショコラティエとして1年8ヵ月余り働き、ケーキを作るパティシエとして3年。業界内ではまだ短いキャリアだが、1989年に開業した歴史あるホテルの社内コンクールにて、多くの支持を集めて1位に輝いた。望月さん本人は「すごい、ビックリしています」と言い、こう話す。
「『今回自分で考えたケーキを作っていいよ』ということだったので、チョコレートを使ったケーキを作りたいなと思って、前職の技術を生かしてこのチョコレートケーキを作りました。まわりのサポートが手厚かったので、先輩やシェフに『自分はこういうケーキにしたいのですが、どうすれば良いのか』とアドバイスを受けました。前職はチョコレートを扱っていましたが、ムースケーキはあまり触れてこなかった。それでもチョコレートの基礎知識を最大限使って、自分が作れるものを精一杯表現しました」
今後の目標は?
「色々と自分のやりたいケーキを作って経験を積み、吸収できるものは何でも吸収したいです。最終的には、自分の表現で自分だけの世界観を作ってみたいです」(同)
望月さんの今後にも期待だ。
【望月さんが手がける数量限定クリスマスケーキを展開するロイヤルパークホテル】
住所:東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1
電話:03-5641-3600(レストラン予約専用ダイヤル、9時〜19時)
アクセス:東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅直結(4番出口)
【関連記事】
水天宮:「ロイヤルパークホテル」定番人気のクリスマスケーキを2023年も提供へ
お取り寄せ:「伊藤久右衛門」宇治抹茶の新作クリスマスケーキの予約受付、9月20日よりスタート
ジェラート ピケ:クリスマスケーキの予約受付をセブンイレブンで9月18日よりスタート
山梨:「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」ワインボトルパフェ、12月1日より期間限定提供
東京・名古屋・京都:仏プロヴァンス発の技巧光るケーキと焼き菓子が揃うパティスリー「ラ・メゾン・ジュヴォー」