【レポート】帝国ホテル東京：毎年人気の「英国フェア」7月1日より初の夏季開催　花やハーブ香る爽やかスイーツ登場

「British Summer Afternoon Tea」平日・税込み9,400円、土日祝日・税込み9,800円（いずれもサービス料含む）

「帝国ホテル東京」は7月1日～8月31日の期間、本館17階の「インペリアルラウンジアクア」および本館1階のホテルショップ「ガルガンチュワ」にて、毎年人気の「英国フェア 2025」を開催する。今回、同フェアの開催に伴い、メディア向け試食会が行われた。

同フェアは、今年で連続10回目の開催となる。今年は初の夏季開催となり、「インペリアルラウンジアクア」で「British Summer Afternoon Tea」を、「ガルガンチュワ」でスイーツやベーカリーなどを販売する。

「British Summer Afternoon Tea」では爽やかな夏の英国のピクニックをイメージしたスイーツと、生い茂る緑をイメージしたセイボリーが並ぶ。

スペシャルデザートは、英国の伝統的なデザート「イートンメス」をアレンジした一品を提供。底から順に、ルバーブとベリーのコンフィチュールや桃のシャーベット、フレッシュなイチゴ、メレンゲ、ラベンダー香る生クリームが盛り付けられている。トップのクリームは、生クリームにドライラベンダーを漬け込んで香り付けをし、シャンティに仕立てたもの。シャンティの上にはドライラベンダーを散らし、より香りを強く感じられるように仕上げた。

担当シェフは「ラベンダーは好みが分かれるかと思いましたが、調べによると英国ではよくラベンダーを合わせて楽しむとあったため採用いたしました。苦手な方は普通の生クリームに変更もできます」と話す。

メレンゲは軽やかでさっくり食感、上品な甘さなので他パーツとも調和している。グラス中部のフレッシュなイチゴは、すぐ下のルバーブとベリーのコンフィチュールと好相性だ。

今回、桃のシャーベットは筆者の食物アレルギーのためイチゴシャーベットに変更。実際のアレルギー対応においても、その時々の食材や個人に合わせて、柔軟に対応してもらえるという。

ティースタンドのスイーツは英国ティータイムの定番の「レモンドリズルケーキ」やフランボワーズとカスタードクリームを詰めたシューにバラ香るクリームを絞った「シューアンベルセ」、英国の家庭で親しまれている菓子「キャロットケーキ」、そのままやスコーンに付けて楽しむ「アップルストロベリージャム」の4種を用意。

「レモンドリズルケーキ」は夏のイングリッシュガーデンをイメージした一品。レモンシロップを染み込ませたしっとり食感の生地に、サワークリームがアクセントのレモンクリームを絞っている。レモンクリームの上にはナッツや花を飾り、夏の庭園らしい見た目に。レモンクリームは重くならないように、ガナッシュモンテとホワイトチョコレートを合わせて軽く仕上げているのがこだわりだ。フォークで軽く押すだけでカットできるほど柔らかく、レモンの甘酸っぱさがダイレクトに感じられる夏にぴったりな一品だ。

「キャロットケーキ」はスパイスを効かせた生地に人参のガナッシュを合わせ、ホワイトチョコレートでコーティングした一品。下部はミキサーでほどよい大きさまで砕いたフレッシュな人参を生地と混ぜ合わせ、バターソテーした後、油脂を少し多めにすることで焼いてもパサつかないよう工夫している。上部は生クリームと合わせることで、生地らしい舌ざわりがありつつもトロっと食感に近いほど柔らかい。