
秋になると、スイーツ売り場で「甘じょっぱい」味わいが急に存在感を増す。
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例えばかっぱ寿司では、醤油キャラメルの甘く香ばしい風味を重ねた「ベイクドチーズケーキ 醤油キャラメルアイスのせ」など秋スイーツ3品が登場。ドトールコーヒーショップでも、紅はるかの甘みにみたらしの塩味を合わせた「みたらし香る 紅はるかミルクレープ」が発売される。
なぜ秋になると、甘味に醤油やみたらしを足した商品が目立つのか?

1つには、秋スイーツそのものが「濃厚」になりやすいことがありそうだ。秋の定番素材といえば、さつまいも、栗、カボチャなどがある。さらにキャラメル、チョコレート、ナッツといった素材も増え、新鮮さやみずみずしさが特長のイチゴや桃、レモンなどを使った春夏のスイーツに比べて、甘みやコクを前面に出した商品が多くなる。
そこで効いてくるのが、塩気だ。濃厚な甘さだけを重ねれば、ともすると味わいが単調になりやすい。和の醤油やみたらしの塩気、香ばしさを加えることで、甘さとのコントラストが生まれる。結果として、さつまいもやキャラメルといった“甘い主役”をむしろ引き立てやすくなる。
特にさつまいもとの相性は分かりやすい。大学芋には蜜とゴマ、焼き芋には塩を合わせる食べ方があるように、甘い芋と塩気は、昔から日本人になじみ深い組み合わせだ。ドトールの「みたらし×紅はるか」も、新奇なようでいて、どこか懐かしく感じられる。

醤油も同様だ。キャラメルに合わせれば、単なる塩味だけでなく、焦がしたような香ばしさも加わる。秋スイーツでよく使われる「焼く」、「焦がす」、「煎る」といったイメージとも相性がいい。
つまり秋の「甘じょっぱい」は、甘さを減らすためではない。むしろ、濃厚な甘さを最後まで食べてもらうための“もう一味”になる。
秋スイーツが甘く、濃厚になればなるほど、塩気の出番も増える。今年の秋は、商品名の「醤油」、「みたらし」、「塩」に注目すると、スイーツの別のトレンドが見えてきそうだ。
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