【フラペ以外の柱を模索】スタバに秋冬ドリンク&スイーツ強化の動き 狙いは「温めて楽しむスタバ」の定着か

「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」イメージコラム
「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」イメージ
「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」イメージ
「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」イメージ

「スターバックスといえばフラペチーノ」。そんなイメージを持つ人は少なくないだろう。新作が登場するたびにSNSで話題になり、季節の果物や素材を取り込んできたフラペチーノは、同社を象徴する商品の1つになっている。

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 ただし、冷たいフラペチーノと最も相性がいいのは、やはり春から夏だ。気温が下がる秋冬になると、同じ方法だけで需要を取り込むのは難しい。そこで最近のスターバックスを見ていると、秋冬にも強い“もう1つの柱”を作ろうとしているように見える。

「パンプキン スープチーノ」店内利用・税込み500円〜、テイクアウト・税込み491円〜
「パンプキン スープチーノ」店内利用・税込み500円〜、テイクアウト・税込み491円〜

 象徴的なのが、9月30日に全国発売する「パンプキン スープチーノ」だ。北海道産かぼちゃとミルクを合わせ、バリスタが一杯ずつスチーム。単なるスープではなく、カプチーノのような泡をまとわせ、「ご自愛時間」という利用シーンまで提案している。

「紅はるかと安納芋の焼き蜜芋ケーキ」イメージ
「紅はるかと安納芋の焼き蜜芋ケーキ」イメージ

 さらに興味深いのは、温かさをドリンクだけに任せていない点だ。秋に展開された「紅はるかと安納芋の焼き蜜芋ケーキ」などは、冷たいままでも楽しめる一方、自宅で温める場合は電子レンジとオーブントースターを使う方法まで公式サイトで案内している。実際、同商品は一時欠品するほど人気を集め、その後販売を再開した。

「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」イメージ
「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」イメージ

「青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ」も同様だ。大きくカットしたリンゴ、カスタード、パイ生地という組み合わせはそのままでも成立するが、温めればリンゴの香りが立ち、カスタードはとろりとし、パイの食感も変化する。スターバックスはここでも、自宅での温め方を細かく案内している。

 これは単なる「ホットメニュー強化」ではないのかもしれない。温度によって香りや食感が変わるところまで含めて、1つの商品体験として設計しているように見える。

左から「とろり蜜芋 紅はるか ムース ティー ラテ」、「とろり蜜芋 紅はるか フラペチーノ」
左から「とろり蜜芋 紅はるか ムース ティー ラテ」、「とろり蜜芋 紅はるか フラペチーノ」

 もちろん、スターバックスがフラペチーノを秋冬に手放したわけではない。9月にも「とろり蜜芋 紅はるか フラペチーノ」を投入している。 つまり冷たい商品の代わりに温かい商品へ全面転換するのではなく、季節に応じて“温度の選択肢”を増やしていると考える方が自然だ。

 春夏のフラペチーノが「冷たさ」や「華やかな見た目」、「季節素材」で成功してきたなら、秋冬に武器になるのは「湯気」、「香り」、「焼きたて感」、「温もり」なのだろう。

 もしかすると、スターバックスが探している“秋冬版フラペチーノ”は、1つの大ヒットドリンクではない。スープ、ラテ、ケーキ、アップルパイまで横断し、「温めて楽しむスタバ」という新しい習慣そのものを定着させることなのかもしれない。

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