
クリスマスケーキと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、白いクリームに赤いイチゴを飾ったショートケーキだろう。チョコレートケーキも定番である。しかし2026年のラインアップを見ていると、「クリスマスだからこのケーキ」という固定観念は薄れつつあるように感じる。
【レポート】不二家洋菓子店:2026年クリスマスケーキのラインアップを報道陣にお披露目 平日から続く4日間の”ゴールデンクリスマス”の需要に幅広く対応へ

例えばイオン限定で展開される「ねこねこ」のクリスマスケーキには、「ねこねこプリンケーキ」と「ねこねこいちごみるくケーキ」が登場する。特に目を引くのは「プリン」をクリスマスケーキの主役にしたことだ。プリン風味のバニラババロアの中にブリュレプリンを閉じ込めており、子どもにもなじみ深い味を前面に押し出している。

一方、不二家洋菓子店のラインアップを見ると、その選択肢はさらに広い。「クリスマスふわふわ雲のシナモロールタルト」のようなキャラクターケーキがある一方、「クリスマスガトーショコラ」、イチゴやピスタチオを使ったモンブランなども並ぶ。さらに、家族や仲間がそれぞれ好みの一品を選べる小物ケーキや、1〜2人向けの3号サイズも拡充している。
ここで変化しているのは、味だけではないのかもしれない。
かつてクリスマスケーキといえば、1つの大きなホールケーキを家族で囲むイメージが強かった。そこでは全員が同じ味を食べることが前提になる。しかし現在は、「私はプリン」、「子どもはイチゴ」、「こちらはチョコ」とそれぞれの好みに合わせて選ぶこともできる。

もちろん、王道のイチゴのショートケーキが古くなったわけではない。赤と白の華やかな姿は、今後もクリスマスを象徴する存在だろう。ただ、「クリスマスらしいケーキを食べる」ことに加えて、「クリスマスに自分が好きなケーキを食べる」という選択肢が強くなっている節がある。
プリンでも、モンブランでも、キャラクターケーキでもいい。1つのホールを囲んでも、それぞれ違うケーキを選んでもいい。クリスマスケーキの多様化とは、商品数が増えたというだけではない。クリスマスの祝い方そのものが、個々の嗜好や状況に合わせて、より自由になってきたと言えるのかもしれない。
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