
ホテルを代表するケーキを食べてみたい。しかし、どの商品を選べばよいのか迷う。そんな人にとって、アフタヌーンティーは意外な役割を果たしているのかもしれない。複数のスイーツを一度に楽しめるだけでなく、ホテルの看板商品を知る機会にもなっているからだ。
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例えば、ホテルニューオータニ幕張が11月1日から展開する「アフタヌーンティーセット~栗・ショコラ・紅茶~」。同セットには、ホテルを代表する「スーパーシリーズ」の一つである「スーパーメロンショートケーキ」が組み込まれている。

さらに、ビュッフェ限定の「マロンショートケーキ」も用意。両商品の食べ比べを楽しめるほか、マロンタルトやガトーショコラなども揃う。
注目したいのは、ホテルを代表する商品と季節限定の味覚を、一度に体験できる点だ。通常、ケーキを単品で購入する場合、消費者は自分の好みや価格、見た目などをもとに商品を選ぶ。特に初めて訪れるホテルでは、どれが自分に合うのか判断しにくいこともある。
一方、アフタヌーンティーなら、あらかじめ組み合わされたメニューを通じて、普段なら選ばないような一品にも出会える。
メロンのショートケーキを目当てに訪れた人が、栗を使った商品を気に入ることも考えられる。反対に、季節の新作を楽しむつもりだった人が、ホテルの定番ケーキに魅力を感じる可能性もあるだろう。つまり、アフタヌーンティーは単なるスイーツの盛り合わせではなく、新たなお気に入りを発見する場にもなり得るのだ。
ホテル側にとってもメリットが考えられる。看板商品は、長年販売されているからといって、全ての来館者が知っているわけではない。季節ごとに内容を変えるアフタヌーンティーへ組み込めば、普段は接点の少ない顧客にも、その魅力を伝えられる。商品を実際に味わってもらうことは、次回の単品購入や再訪を促すきっかけにもなり得る。
ただし、アフタヌーンティーは無料の試食会ではない。今回のセットも税込み6,900円からで、別途サービス料がかかる。気軽に一口だけ試すというより、複数の商品とホテルで過ごす時間をまとめて購入する体験だ。

それでも、一度の訪問でさまざまな味を知ることができる価値は小さくない。従来、ホテルの看板ケーキはそれ自体を目当てに訪れる商品という印象が強かった。しかし、アフタヌーンティーの中に組み込まれることで、新たな顧客との接点を作る役割も担う。
ケーキを買うためにホテルへ行くのではなく、ホテルで過ごす時間の中で、次に買いたいケーキを見つける。そんな楽しみ方も、アフタヌーンティーの魅力の1つと言えるだろう。
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