
セブン‐イレブンは8月4日より、「セブンプレミアム ティラミス氷」と「セブンプレミアム プリン氷」を全国で順次発売した。ティラミスやプリンは、そのまま食べても十分に完成されたデザートである。それを、あえてかき氷にする必要はあるのだろうか?
【関連記事】セブン−イレブン:2種のデザートかき氷「ティラミス」&「プリン」8月4日より全国順次発売「ティラミス氷」は、マスカルポーネ味の氷にコーヒーソースやホイップ、ココア味パウダー、クランチを重ねた構成。「プリン氷」は、卵のコクを感じさせる氷にバニラアイスとビターカラメルソースを組み合わせている。
一般的なかき氷といえば、イチゴやメロンなどのシロップ、あるいは果物を主役にした商品が思い浮かぶ。一方、今回の商品は、誰もが知る定番デザートの味を氷菓へ置き換えたものだ。
最大の利点は、味を説明しやすいことにあるだろう。「プリン味」、「ティラミス味」と示されれば、消費者は実際に食べる前から、卵やカラメル、コーヒー、マスカルポーネといった味の方向性を想像できる。新商品でありながら、購入時の心理的なハードルは低い。
それでいて、食感は通常のプリンやティラミスとは異なる。なめらかさや濃厚さを残しながら、氷がほぐれる冷涼感や、すっきりとした後味を加えられる。つまり、味には安心感があり、食感には新鮮さがある。定番商品をそのまま再発売するよりも、「知っているのに初めて」という体験を作りやすい。
また、濃厚な洋菓子は暑い時期に敬遠されることもある。ティラミスやプリンをかき氷化すれば、それぞれの満足感を保ちながら、夏にも手を伸ばしやすい商品へ変えられる。これは、季節を問わず人気のデザートを、真夏向けに再編集する方法とも言える。
もっとも、何でも凍らせれば魅力的になるわけではない。もとのデザートらしさが薄れれば、単なる味付きの氷になってしまう。クリーム、ソース、クランチなどを重ね、本来の構造まで再現することが大切だ。
ティラミスとプリンをかき氷にする必要があるかと問われれば、必須ではない。しかし、完成された定番を別の温度と食感で再提示することには意味がある。新奇な味を一から作らなくても、親しみのあるデザートには、まだ新しい売り方が残されているのかもしれない。
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