【価格逆転か】スーパーで2万4840円、ホテルでは5000円 クリスマスケーキの“格”はどこで決まる?

「加藤幸樹シェフ監修 まるごと静岡県産 最高級マスクメロンケーキ」税込み24,840円コラム
「加藤幸樹シェフ監修 まるごと静岡県産 最高級マスクメロンケーキ」税込み24,840円
「加藤幸樹シェフ監修 まるごと静岡県産 最高級マスクメロンケーキ」税込み24,840円
「加藤幸樹シェフ監修 まるごと静岡県産 最高級マスクメロンケーキ」税込み24,840円

「スーパーのケーキは安く、高級ホテルのケーキは高い」。そんな従来のイメージが、2026年のクリスマス商戦では揺らぎ始めている。スーパーでは1万円を超える高級ケーキが登場する一方、ホテルでは5,000円台の商品も珍しくない。もはや販売場所だけでは、ケーキの価格を予想できなくなっている。

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 象徴的なのが、イトーヨーカドーの「まるごと静岡県産 最高級マスクメロンケーキ」だ。価格は税込み24,840円。加藤幸樹シェフが監修し、静岡県産の最高級マスクメロンを使用した、各日50個限定の商品だ。スーパーで販売されるケーキとしては、驚くような価格設定だ。

数量限定「プレミアム苺生スペシャル」税込み8,078円
数量限定「プレミアム苺生スペシャル」税込み8,078円

 高価格帯の商品はこれだけではない。スーパーセンター「PLANT」が展開する「プレミアム苺生スペシャル」は税込み8,078円。北海道産生乳100%の乳脂肪分45%の生クリームを使用し、大粒のイチゴをたっぷり飾っている。イオンの「フレジェ苺のプレミアムショートケーキ」も税込み7,344円。スーパーでも7,000〜8,000円台の商品が選択肢に入っている。

 では、ホテルのクリスマスケーキはどうだろうか。

「クリスマスデコレーションケーキ」税込み6,250円
「クリスマスデコレーションケーキ」税込み6,250円

 宇都宮東武ホテルグランデでは「クリスマスデコレーションケーキ」が税込み6,250円、「苺のオペラ」が税込み5,960円。ロイヤルパインズホテル浦和では「ブッシュ・ド・ノエル」を税込み5,000円、「ブランネージュ」を税込み5,600円で展開する。いずれも「PLANT」のプレミアムケーキより安い。

「リュビ・ド・ノエル」税込み8,000円
「リュビ・ド・ノエル」税込み8,000円

 横浜のホテルニューグランドでも、「エクラ・ド・ノエル」「ペルル・ド・ノエル」「リュビ・ド・ノエル」の3種類がそれぞれ税込み8,000円。価格だけを見れば、PLANTの商品とほぼ同水準だ。

「Christmas Knit Cake」税込み35,000円
「Christmas Knit Cake」税込み35,000円

 もちろん、ホテルの高価格路線がなくなったわけではない。ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町の「Christmas Knit Cake」は税込み35,000円。ホテル開業10周年を記念し、10種類の味わいや食感を組み合わせた特別なケーキである。

 興味深いのは、スーパーが高級化し、ホテルが低価格化しているという単純な話ではないことだ。スーパーは高級食材や著名シェフの監修などで特別感を打ち出し、ホテルは製菓技術やブランドへの信頼感を生かしながら、幅広い価格帯の商品を展開している。

 もっとも、マスクメロンを丸ごと使用したケーキと一般的なショートケーキでは、原材料費も製造工程も異なる。価格の高低だけで品質や割安感を判断することはできない。

 それでも、スーパーのケーキが高級ホテルの商品を上回る価格で販売されている事実は見逃せない。かつては購入場所が高級感を示す目安になっていたが、その境界線は薄れつつある。

 これから問われるのは「どこで売っているか」以上に、「その価格を支払ってでも買いたい理由があるか」ではないだろうか。クリスマスケーキの価値を決める主役は、販売場所の格から、商品そのものの魅力へと移り始めているとも言えそうだ。

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