東京・不動前の無機質カフェ「TONER」へ 歴代パティシエの個性光る、また食べたくなるスイーツ

左から「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円、「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円東京都
左から「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円、「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円
左から「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円、「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円
左から「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円、「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円

 東急目黒線・不動前駅から歩いて7分。住宅街を抜け、目黒川沿いを五反田方面へ進むとカフェ「トナー(TONER)」が見えてくる。グレートーンでまとめられた店内は、今人気の無機質スタイル。今回は、同店で定番人気を集めるキャロットケーキとバスクチーズケーキを味わった。

【関連写真】「トナー」他イメージ2枚

 目黒川沿いという立地から、散策の途中に立ち寄る客もいる一方で、多くのベンチャー企業が集まる五反田エリアにも近く、打ち合わせやリモート作業で利用する客もいるという。

トナー「イメージ」
「トナー」イメージ

 ドアを開けると、香ばしい焼き菓子の香りがふわりと漂う。おしゃれな空間を目当てに訪れる人も多そうだが、同店にはスイーツを目当てに通うリピーターも少なくない。取材に訪れたのは雨の日のオープン直後だったが、店内ではひとりで静かに過ごす客や、ノートパソコンを開いて作業する客の姿も見られ、時間とともに穏やかに客足が増えていった。

 店名の「TONER」は、印刷機のトナーに由来している。それぞれのカラーや個性を発揮できる空間にしたい、という思いが込められているという。店内にはレコードやシルバーアクセサリーなどが配され、場所ごとに異なる家具が置かれているが、全体としてはどこか統一感がある。席ごとに椅子やテーブルが異なるため、訪れるたびに違う場所で過ごしてみるのも楽しいだろう。

トナー「イメージ」
「トナー」イメージ

 2021年にオープンした同店では、現在の板倉さんが3代目のパティシエを務めている。初代はレモンパイ、2代目はキャロットケーキを看板スイーツとして展開。現在は、バスクチーズケーキとキャロットケーキが看板メニューとなっている。歴代のパティシエが手がけるスイーツは、同じ店とは思えないほど雰囲気が異なるという。

左から「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円、「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円
左から「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円、「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円

 同店では、スイーツを毎日8種類用意している。そのうち2種類は季節のスイーツとして提供。現在、同店で約2年間パティシエを任されている板倉さんが大切にしているのは、どの世代の人にも食べやすいスイーツを作ることだ。話題性を狙った一過性の“とがった”味ではなく、いつ食べても飽きず、また食べたくなる味わいを目指している。

 板倉さんがパティシエに就任してから提供しているバスクチーズケーキとキャロットケーキは、現在も変わらないレシピで作り続けている。

「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円
「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円

 バスクチーズケーキは、近年カフェ業界で中がとろりと溶ける半生タイプも人気だが、同店が提供するのはベーシックなスタイル。なめらかでコクが深く、「これぞバスクチーズケーキ」と感じられる王道の味わいと食感が楽しめる。酸味はほとんどなく、幅広い世代に親しまれそうな一品だ。

トナー「イメージ」
「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円

 バリスタであり、マネージャーでもある伊藤さんにおすすめのペアリングを尋ねると、どっしりとしたバスクチーズケーキには、コクのあるミルク系のドリンクがよく合うという。特におすすめは、ミルクにエスプレッソを注ぎ、自分で混ぜながら味わうスタイルのカフェオレだ。

「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円
「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円

 キャロットケーキは、長く人気が続くカフェスイーツの1つ。同店のキャロットケーキには、ナツメグ、シナモン、ジンジャーの3種類のスパイスが使われている。実際に食べてみると、後味にほんのりスパイスを感じる程度で、クセは強くない。中に入ったペカンナッツのザクッとした食感もアクセントになっており、食べ応えも十分だ。

トナー「イメージ」
「トナー」イメージ

 どっしりとしたキャロットケーキのようなスイーツには深煎りのコーヒーがおすすめ。ハンドドリップで、オーダー後に丁寧に淹れてもらえる。

トナー「イメージ」
「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円

 コーヒー豆は6種類を揃え、浅煎りから深煎りまで幅広く用意。スイーツのクオリティに負けないよう、それぞれに合うコーヒーを探すことにも注力しているという。

トナー「イメージ」
「トナー」イメージ

 なお、夜帯は日本酒やナチュールワイン、ウイスキーを楽しめるバーとして営業している。とはいえ、夜カフェとして利用する客も目立つ。スイーツは単品よりもドリンクとセットで注文されることが多く、日本酒を楽しんだ後の「締めデザート」としてオーダーを受けることも少なくないという。

【トナー】
住所:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-8-3 町原ビル・1階
時間:
・月火水木:10時~26時
・金土:10時~27時30分
・日:10時~18時
定休日:不定休
電話:03-3494-8933

※なお、いずれも2026年5月現在の内容。価格やラインアップなどは変更される場合あり。

【取材・撮影・文:桐生奈奈子】

「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円左から「キャロットケーキ」イートイン・税込み740円、「バスクチーズケーキ」イートイン・税込み630円

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