“知っている味”をかけ合わせる強さ マクドナルド×森永製菓に見る”王道”同士のコラボが生む価値

テレビCM「もりながる、夏」篇ビジュアルコラム
テレビCM「もりながる、夏」篇ビジュアル
テレビCM「もりながる、夏」篇ビジュアル
テレビCM「もりながる、夏」篇ビジュアル

 マクドナルドと森永製菓。日本で暮らしていれば、多くの人が一度は商品を口にしたことがあるであろう、いわば“王道”のメーカー同士が今回コラボレーションを果たした。

【関連記事】狩野英孝:愛される秘訣は「期待を超えていく」期待を下回ったら「全力で頭下げる(笑)」

 7月15日より、マクドナルドの「マックフルーリー」、「マックシェイク」、「パイ」と森永製菓の「チョコボール」、「森永ラムネ」、「森永ミルクキャラメル」が組み合わされたコラボレーションメニューが展開される。いずれも単独で高い知名度を持つ商品であり、名前を聞くだけで味や食感を思い浮かべられる人も少なくない。

 王道同士のコラボレーションの強みは、消費者に商品の魅力を一から説明する必要がないことにある。「チョコボールらしいピーナッツとチョコレートの味」「森永ラムネの爽快感」「ミルクキャラメルの優しい甘さ」と聞けば、完成形を食べる前からある程度想像できる。そこに「マックフルーリー」の冷たさや、「マックシェイク」のクリーミーさ、「パイ」のサクサク感が加わることで、“知っている味なのに食べたことがない”という絶妙な新規性が生まれる。

 全く未知の商品には驚きがある一方、購入に慎重になる人もいる。その点、長年親しまれてきたブランド同士の組み合わせは、安心感を保ったまま新しい体験を提供できる。挑戦的すぎず、しかし通常商品とは明確に異なる。この“半歩先の新しさ”は、幅広い世代が利用する店舗の商品として相性が良い。

マクドナルド×森永製菓
マクドナルド×森永製菓

 また、王道ブランドには、それぞれ異なる思い出が蓄積されている。子どもの頃に「チョコボール」を食べていた人、部活動や勉強の合間に「森永ラムネ」を口にしていた人、「ミルクキャラメル」に懐かしさを覚える人。そうした記憶が、マクドナルドという日常的な場所で別のスイーツへと再構成される。味だけでなく、消費者が持つ記憶までコラボレーションの材料になるのである。

 もちろん、知名度の高い名前を並べるだけでは十分ではない。元商品の特長をどこまで残し、別の商品形態としてどう成立させるかが重要だ。今回のように、使用する素材や食感、甘さの方向性まで丁寧に落とし込むことで、単なる話題づくりではなく、「この形だから味わいたい」と思わせる商品になる。

 新奇性を競う商品が増える中、王道同士のコラボレーションは、奇抜さとは異なる方法で消費者の関心を引き寄せる。長く愛されてきたものを壊すのではなく、互いの定番を持ち寄って、新しい定番候補へと組み替える。王道は、組み合わせ方次第で、まだ十分に新しい存在になれることを示している。

【関連記事】
マクドナルド×森永製菓:「チョコボール」「森永ラムネ」「ミルクキャラメルパイ」とのコラボ商品を7月15日より全国展開 幅広い客層の来店動機促す

東京都港区・お取り寄せ:明治記念館「抹茶のパウンドケーキ」7月10日より数量限定展開

【実食レポ】くら寿司:”プルプルとろける”ムースにほろ苦いキャラメルがたまらない「北海道生キャラメルプリンケーキ」7月20日まで展開中

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました