
梅雨の湿気が少しずつ夏の暑気に変わるこの時期、ショーケースの中でひときわ目を引くマンゴー。品種や産地によって旬は異なるが、国内産の主力であるアップルマンゴーは5月〜7月頃に最盛期を迎える。沖縄県産は7月がピーク。海外産を含めると6月〜8月に流通量が増え、マンゴーの甘みや香りを楽しみやすい季節だ。
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ホテルやカフェ、量販店などでは、マンゴースイーツが続々登場している。例えばホテルニューオータニでは、国産マンゴーを使った夏季限定ショートケーキ「スーパーマンドーショートケーキ」やタルト、ゼリーを展開。みずみずしい果肉感や濃厚な甘みを、王道のケーキや涼やかなグラスデザートで楽しめる。

「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」では、完熟マンゴーを1玉分のせたパンケーキ「マンゴー・オン・ザ・シンパンケーキ」が登場。さらに、マンゴーやパッションフルーツ、バナナなどを生かしたトロピカルアフタヌーンティーも展開され、夏らしい華やかさを打ち出している。

一方、身近な価格帯でもマンゴーの展開は広がっている。イケアではパフェ、プリン、サンデー、ソフトなど幅広いメニューで「マンゴーフェア」を開催。紀ノ国屋もパイ、シュークリーム、プリンといった初夏向け商品をそろえ、日常の中で気軽にマンゴースイーツを楽しめる機会が増えている。

近年、アフタヌーンティーでもマンゴーを使ったプランが目立つ。理由の1つは、マンゴーが「夏らしさ」を視覚と味覚の両面で伝えやすい素材だからだと考えられる。

鮮やかな黄色は写真映えし、濃厚な甘みは生クリーム、レアチーズ、杏仁豆腐、パッションフルーツ、ココナッツなど多彩な素材と合わせやすい。さらに果肉感を出せば贅沢に、そしてピューレやジュレにすれば軽やかに仕上げられるため、ホテルメイドからカジュアルスイーツまで応用範囲が広い。
同じ夏果実でも、桃やメロンとは打ち出し方が少し異なる。桃は淡い香りやみずみずしさ、柔らかい口溶けを生かした“繊細な涼やかさ”が魅力。メロンは高級感や清涼感、ジューシーな甘みで“夏の贅沢感”を演出しやすい。
一方のマンゴーは、濃厚な甘み、はっきりした香り、鮮やかな色合いによって、一口で南国感を伝えられるのが強みだ。酸味のある素材や乳製品とも相性が良く、スイーツ全体に明るい印象を与えやすい点も、夏のグルメに多用される理由と言えそうだ。

マンゴーは、桃の優しさ、メロンの気品とはまた違う、太陽のような明るい色合いの華やかさが特徴。ケーキ、パフェ、プリン、パンケーキ、アフタヌーンティーまで、今夏もマンゴースイーツ巡りが楽しくなりそうだ。
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