【考察】新作より「復活」が強い? スイーツ店が過去の人気メニューをよみがえらせる理由

「やっぱり!夏はコメダでハワイ~じゃん!!」イメージコラム
「やっぱり!夏はコメダでハワイ~じゃん!!」イメージ
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 飲食店の期間限定企画では、完全な新作だけでなく、過去の人気メニューを再販売する「復活」がしばしば行われることがある。

【関連記事】コメダ珈琲店:2年ぶり復活「やっぱり!夏はコメダでハワイ~じゃん!!」7月30日より全国展開

 例えばコメダ珈琲店は7月30日より、全国店舗で夏季フェア「やっぱり!夏はコメダでハワイ~じゃん!!」を2年ぶりに開催する。今回は「ロコモコバーガー」や「アボカドエビカツパン」、「トロピカルフルーツ クリームソーダ」など全5商品を展開。「ロコモコバーガー」は前回よりもパティを大きくするなど、単なる再販売ではなく内容も更新している。

 復活企画の強みは、商品を一から説明しなくてもよい点にある。以前食べた消費者には「あの商品が戻ってきた」というニュースになり、食べ逃した人には「人気だったなら試してみたい」という動機が生まれる。知名度がゼロの新商品より、注文までの心理的なハードルを下げやすい。

 消費者側の記憶も販売を後押しする。期間限定商品は、販売終了後もSNSの投稿や写真、口コミが残る。復活時には過去の情報が再び共有されるため、企業がすべての話題を作らなくても、ファンが思い出を語りながら宣伝役になってくれる。懐かしさに加え、「前回とは何が変わったのか」という比較もコンテンツになる。

 一方、まったく同じ状態で戻すだけでは、既視感が強くなる。そこで重要になるのが、小さな改良だ。サイズを大きくする、素材やソースを変える、新商品を加えるといった更新によって、過去のファンには安心感を、新規客には新鮮さを与えられる。

「アサイーミックス氷」通常サイズ・税込み890円~950円
「アサイーミックス氷」通常サイズ・税込み890円~950円

 企業にとっても、販売実績のある商品は需要を予測しやすい。原材料の調達量や店舗オペレーションを組み立てやすく、完全な新作と比べて失敗のリスクを抑えられる。特に全国展開するチェーンでは、調理の複雑さや提供時間まで確認済みであることは大きい。

 ただし、復活を繰り返しすぎれば「また同じ商品か」と飽きられる可能性もある。復活商法を成功させるのは、過去の人気に頼ることではない。支持された魅力を残しながら、現在の消費者に合わせて少しだけ進化させることだ。

 新作が未知の商品との出会いを生むものなら、復活商品は記憶との再会を生む。過去のヒットを眠らせず、定期的にバージョンアップして活用することは、期間限定メニューがあふれる時代の堅実な商品戦略なのかもしれない。

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