
7月のスイーツ市場を見渡すと、主役は圧倒的に桃だった。ケーキ、パフェ、アフタヌーンティー、かき氷まで、幅広いジャンルで桃を使った商品が登場した。その後、桃の勢いが落ち着く夏後半から秋にかけて、次に存在感を増す果物は何だろうか。有力候補の1つが、シャインマスカットだ。
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夏から秋にかけて、シャインマスカットを使ったタルトやケーキ、パフェ、アフタヌーンティーなどが相次いで登場する。興味深いのは、シャインマスカットが「そのまま食べても十分に高級な果物」でありながら、スイーツの素材としても積極的に使われている点だ。
むしろ高価な果物だからこそ、スイーツにする意味があるのかもしれない。

1粒でも存在感があり、皮ごと食べられるシャインマスカットは、カットしてタルトやケーキに並べるだけでも商品としての華やかさが出る。鮮やかな緑色は写真でも識別しやすく、白いクリームや淡い色のムースとの組み合わせも映える。つまり加工によって果物の魅力を消すのではなく、「高級感の分かりやすさ」をさらに強めることができる。
一方で、桃との違いもある。

桃は果肉だけでなく、ピューレ、ソース、ジュレ、ムース、コンポートなど姿を変えやすい。シャインマスカットは、その特徴である食感や皮ごとの見た目を生かすため、生の果実を前面に出す商品が比較的作りやすい。言い換えれば、桃が「加工しても強い果物」なら、シャインマスカットは「加工しすぎなくても成立する果物」だ。

季節的にも、桃からシャインマスカットへのリレーは分かりやすい。夏の盛りを桃が彩り、その後に爽やかな緑色のシャインマスカットが増えていく。桃ほど圧倒的な商品展開力を持つかは別として、夏後半から秋のスイーツ売り場を象徴する果物として、シャインマスカットの存在感は今後も強まりそうだ。
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