
人気商品が話題を広げるため、全国的に知られたキャラクターや作品とコラボレーションする例は珍しくない。一方、必ずしも知名度の大きな相手と組むことだけが正解とは限らない。地域によっては「地元×地元」の組み合わせが、全国区のキャラクターにも負けない力を発揮する場合がある。
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その一例が、名古屋生まれのスイーツ「ぴよりん」と、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48のコラボレーションだ。2026年9月13日に愛知県名古屋市で開催される「10チャンあたりま縁日 IN大須」では、限定商品「今日から推しメン!SKE48ぴよりん」が登場する。

商品は、名古屋コーチンの卵を使ったプリンとマンゴージュレをホワイトチョコババロアで包んだもの。ツインテールを思わせるピンク色のリボンや、SKE48の衣装をイメージしたチェック柄のメレンゲ菓子を飾り、ぴよりんを“アイドル化”している。
両者の相性がいい理由は、単に活動地域が同じだからではない。ぴよりんにはスイーツや鉄道、名古屋土産に関心を持つ層がおり、SKE48にはアイドルやメンバーを応援するファンがいる。普段は接点が限られる2つのファン層を、1つの商品によって結び付けられるのである。
コラボレーション商品の名称に「推しメン」という言葉を取り入れた点も巧みだ。SKE48のファンには親しみやすく、ぴよりんのファンには普段と異なる姿を楽しむ理由になる。さらに、SKE48のメンバーが商品とおそろいの衣装を身にまとい、購入者へ直接手渡す企画も実施される。商品を販売するだけでなく、参加した記憶まで持ち帰ってもらえる設計だ。
また、地元コンテンツ同士のコラボレーションには、地域ニュースとして扱いやすい強みがある。「名古屋の人気スイーツと名古屋のアイドルが大須で共演する」という構図は分かりやすく、地元住民にとって自分たちに近い話題として映る。全国規模では小さく見える企画でも、愛知県内では高い密度で情報が届く可能性がある。
地域に根差した存在同士であれば、コラボレーションに必然性も生まれやすい。知名度だけを頼りにした組み合わせと異なり、「なぜこの二者なのか」を長く説明しなくても伝わるためだ。互いが積み重ねてきた地元での信頼や親近感も、そのまま企画の価値に加わる。
全国区の人気IPコンテンツとのコラボレーションが広く認知を獲得する戦略だとすれば、「地元×地元」は地域内の熱量を深く掘り起こす戦略だ。ぴよりんとSKE48の組み合わせは、知名度の足し算だけではなく、地元への愛着をかけ合わせることで強さを生むコラボレーションだと言えそうだ。
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