
カフェやコンビニのドリンクサイズが、じわじわと“大型化”している。
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象徴的なのが、プロントが6月9日より展開する夏季限定の大容量メニューだ。昨夏に好評だったXLサイズに加え、今年はプロント史上最大サイズとなる「ギガサイズ」が登場。対象は「アイスコーヒー」、「アイスカフェオレ」、「すいかジュース」の3種で、容量はRサイズ比でXLサイズが約1.8倍、ギガサイズが約2.5倍となる。

大きなサイズへの需要は、コンビニコーヒーにも広がっている。ファミリーマートは「FAMIMA CAFÉ」の新型コーヒーマシン導入に合わせ、大容量のLLサイズを展開。導入開始から2週間で100万杯を突破したという。さらに同社調査では、利用者の9割超が「自分の好みに合わせたコーヒーを楽しみたい」と回答しており、単なる大容量だけでなく、濃さやミルク感を選べる“自分好みの一杯”へのニーズも見えてくる。

既存の人気ブランドでも、大きめサイズへの需要は無視できなくなっている。ゴンチャは「いちご杏仁」シリーズや「ピーチフルピーチ」シリーズの一部メニューについてLサイズを用意した。限定フレーバーやトッピングの楽しさに加え、たっぷり飲めるサイズを求める声があることを示す動きといえる。
一方で、身も蓋もない話をすれば、味を抜きに考えた場合、1Lサイズのドリンクなら、スーパーやコンビニで紙パックの1Lアイスコーヒーを買ったほうがお得な場合も少なくない。それでも消費者が“デカドリンク”に反応するのは、単なる容量以上の価値があるからだろう。
大きなカップは持ち歩きたくなる。写真に撮りたくなる。価格に対する満足感も高い。そして何より、SNSでシェアしたくなる。つまりデカドリンクは、飲み物であると同時に、外出中の気分を上げる小さなイベントでもある。
もちろん、大きければ何でもよいわけではない。飲み切りやすさ、価格、糖分量、持ち運びやすさなど、消費者側の選び方も問われる。それでも、カフェドリンクが「喉を潤すもの」から「気分を演出するもの」へ広がっている今、ギガサイズやLLサイズは単なる増量ではなく、新しい楽しみ方の提案になりつつある。
この夏、カフェの主役はケーキだけでなく、思わず二度見する“大きな一杯”にも広がりそうだ。
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