【和製翻訳】ドバイチョコも韓国スイーツも日本仕様に 海外の流行菓子が“別物”になるワケ

「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージコラム
「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ
「ドバイチョコ風サンド」イメージ
「ドバイチョコ風サンド」イメージ

 海外で流行したスイーツが日本へ上陸すると、現地の商品とは異なる姿になることがある。名前や特徴的な素材は受け継ぎながら、サンド、ケーキ、アフタヌーンティーなど、日本の消費者が購入しやすい形式へ置き換えられる傾向がある。

【実食レポ】ローソン:韓国スイーツ表現した「ドバイチョコ風サンド」モチモチ&ザクザク食感がクセになる
「ドバイチョコ風サンド」イメージ
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 ローソンが7月21日に発売した「ドバイチョコ風サンド」は、その代表例だ。価格は税込み322円。韓国で話題になったハイブリッドスイーツ「ドバイチョコ餅」をイメージし、ピスタチオペーストやカダイフ、チョコレートをモチモチとした生地で挟んでいる。一般的な板状のドバイチョコを再現するのではなく、袋から取り出して片手で食べられるコンビニスイーツに“翻訳”した商品である。

「ドバイチョコ風サンド」イメージ
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 実際に食べると、モチモチとした生地とカダイフのザクザク感が重なり、元の商品が持つ食感の面白さは残されている。一方、ピスタチオの風味は比較的穏やかで、表面のチョコレートもビター寄り。海外菓子特有の強い甘さや濃厚さをそのまま持ち込むのではなく、幅広い消費者が試しやすい味に調整されている。

「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ
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 ホテルでは、別の翻訳が行われている。ヒルトン名古屋が7月21日~9月9日に展開する「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」第2弾(税込み5,500円)は、韓国かき氷「ピンス」を主役に、ドバイチョコもちやクロッフル、プルコギサラダのバオパン、キムチチーズコロッケなどを、アフタヌーンティースタンドにまとめている。韓国の菓子や屋台料理を一つずつ再現するのではなく、日本で定着した「アフタヌーンティー」という体験型商品に組み直している。

「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ
「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ

 海外のスイーツが別物になる背景には、原材料の調達や製造設備、価格、賞味期限といった現実的な事情もある。カダイフやピスタチオを大量かつ安定的に確保し、全国の店舗で同じ品質の商品を販売するには素材や配合、形状の調整が欠かせない。コンビニなら持ち運びやすさと数百円台と安価な価格設定、ホテルなら写真映えや品数、滞在時間を含めた体験価値が求められる。

「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ
「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ

 そもそも海外の流行菓子を求める人の全員が、現地と同じ味を期待しているわけではない。「ドバイチョコらしいザクザク感」「韓国スイーツらしいモチモチ感や華やかな見た目」など、特徴を分かりやすく体験できることの方が重要な場合も多い。

「韓国スイーツのサマーアフタヌーンティー」イメージ
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 海外スイーツの日本展開で求められているのは、完全な複製ではない。流行の核となる素材や食感を残しながら、日本の日常や外食文化へ落とし込むことである。“別物”になることは、必ずしも劣化ではない。海外のトレンドを国内市場へ定着させるための、商品開発上の翻訳なのである。

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