【新体験作り出す】洋菓子×落語、パフェ×プール…スイーツが異業種の集客装置になりつつある

ホテルニューオータニ大阪「NIGHT POOL×レストランプラン」イメージコラム
ホテルニューオータニ大阪「NIGHT POOL×レストランプラン」イメージ
ホテルニューオータニ大阪「NIGHT POOL×レストランプラン」イメージ
ホテルニューオータニ大阪「NIGHT POOL×レストランプラン」イメージ

 スイーツ市場では近年、ケーキやパフェを単体で販売するだけでなく、異なる娯楽や施設と組み合わせて新しい体験を作る動きがある。競合商品との差別化に加え、スイーツを“呼び水”として、普段は接点の少ない客を呼び込む狙いがうかがえる。

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 ホテルニューオータニ大阪は9月まで、アウトドアプール「THE BOTANICAL POOL-NIGHT POOL-」の入場と、ホテル内レストランのパフェやカクテルを組み合わせた「NIGHT POOL×レストランプラン」を販売する。ナイトプールを楽しんだ後に、メインバー「キャッスル」で「大人の〆チョコレートパフェ」を味わうプランなどが用意されている。

ホテルニューオータニ大阪「NIGHT POOL×レストランプラン」イメージ
ホテルニューオータニ大阪「NIGHT POOL×レストランプラン」イメージ

 ここでは、パフェが単なる食後のデザートではなく、夏の夜を締めくくる体験の一部になっている。ナイトプールだけでは若者向けの印象が強くなりやすいが、ホテルバーや夜パフェを加えることで、大人の女子会やデート、自分へのご褒美といった利用目的を広げられる。一方、レストラン側にも、プール利用者を館内で回遊させ、滞在時間や客単価を伸ばせるメリットがある。

「いとおかし~洋菓子×落語の西宮スイーツ寄席~」イメージ
「いとおかし~洋菓子×落語の西宮スイーツ寄席~」イメージ

 さらに異色なのが、西宮洋菓子ブランド発信事業実行委員会が9月7日に西宮神社会館で開催する「いとおかし~洋菓子×落語の西宮スイーツ寄席~」だ。落語鑑賞に加え、西宮の洋菓子店9店舗による特製スイーツと、6店舗のお土産をセットにする。会場となる西宮神社会館を幅広い世代に知ってもらい、新たなにぎわいを生み出すことも企画の目的とされている。

 洋菓子と落語は一見すると離れた存在だが、「座ってゆっくり楽しむ」、「地域の文化を味わう」という点で意外と相性が良いのかもしれない。落語だけでは足を運ばない層をスイーツが呼び込み、反対に洋菓子目的の来場者が伝統芸能や歴史ある施設に触れる。異なる客層を交差させられるのが、組み合わせ型イベントの強みだ。

 商品があふれる時代には、味わいや見た目だけで違いを示すことが難しい。そこで求められるのが、「どこで、誰と、何をしながら食べるのか」という体験の設計である。

 ただし、何でも組み合わせれば成功するわけではない。話題性を優先しすぎれば、スイーツと企画内容がちぐはぐになり、双方の魅力が薄れる可能性もある。重要なのは、スイーツが会場や催しの価値を補い、別の体験もスイーツをより印象深くする関係を作ることだ。

 スイーツはもはや、食べるためだけの商品ではない。ホテル内を回遊させ、文化施設へ人を招き、世代や趣味の異なる客を結び付ける。甘い一皿が、異業種の入口として存在感を強めつつある。

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