【なぜ土日に売らない?】ホテルがアフタヌーンティーを「平日限定」にする狙い

「ベリー ストロベリー ウィークデイ アフタヌーンティー」のイメージコラム
「ベリー ストロベリー ウィークデイ アフタヌーンティー」のイメージ
アフタヌーンティー「秋の実りと豊かな恵みへの感謝 ~収穫祭~」イメージ
アフタヌーンティー「秋の実りと豊かな恵みへの感謝 ~収穫祭~」イメージ

 人気のアフタヌーンティーを、あえて客足の多い土日には販売しないホテルがある。これは販売機会を狭める施策ではなく、曜日による客数の差を埋めるための戦略とも考えられる。

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 ホテルメトロポリタン 川崎は9月1日~11月30日、直営レストラン「Terrace and Table」で、秋のアフタヌーンティー「秋の実りと豊かな恵みへの感謝 ~収穫祭~」を平日限定で提供する。各日10食限定、価格はサービス料込みで税込み3900円。リンゴのフランベや栗、洋梨を使ったスイーツ、黒毛和牛を取り入れたセイボリーなどをそろえる。

「ベリー ストロベリー ウィークデイ アフタヌーンティー」のイメージ
「ベリー ストロベリー ウィークデイ アフタヌーンティー」のイメージ

 同様の事例は他にもある。ウェスティンホテル東京は2025年、ホテルとして初めて平日限定の「ベリー ストロベリー ウィークデイ アフタヌーンティー」を展開した。1日30食限定。価格は税込み7500円。2026年にも平日用と休日用で内容を分けた抹茶アフタヌーンティーを販売している。

平日限定「スーパーアフタヌーンティー~メロン&マンゴー~」イメージ
平日限定「スーパーアフタヌーンティー~メロン&マンゴー~」イメージ

 ニュウマン高輪の「バーミキュラ レストラン ザ ファウンダリー」も、2026年2月16日から平日のカフェタイム限定でアフタヌーンティーセットを提供。各日16食に絞り、通常商品のミニサイズや限定メニューを組み合わせた。ホテルニューオータニ東京でも、館内の人気スイーツや料理を集めた税込み1万4000円の「スーパーアフタヌーンティー」を平日限定で展開している。

「VERMICULAR RESTAURANT THE FOUNDRY アフタヌーンティーセット」イメージ
「VERMICULAR RESTAURANT THE FOUNDRY アフタヌーンティーセット」イメージ

 最大のメリットは、客席の稼働率を平準化できることだ。宿泊客や宴会客が増えやすい土日には、レストランやラウンジも自然に利用されやすい。一方、平日の午後はランチとディナーの間に空席が生じやすい。そこへ数千円から1万円を超える予約制商品を設ければ、空いている時間帯を高単価の売り上げに変えられる。

 提供数を限定すれば、食材の仕入れや仕込み量も予測しやすい。多種類の小さなスイーツを並べるアフタヌーンティーは手間がかかるため、予約制との相性もよい。土日の繁忙時間帯を避ければ、調理や接客の負担を分散でき、目の前で行うフランベなど、体験価値の高いサービスにも人員を割きやすくなる。

 利用客にとっても、比較的静かな空間で長時間過ごしやすい。時間に融通が利く人や、有給休暇を使った「平日ご褒美」需要を呼び込む効果も期待できる。

 ただし、平日に動けない会社員や学生には利用しにくい。そこでホテル側には、限定感を明確に伝え、わざわざ平日に訪れる理由を作る必要がある。平日限定のアフタヌーンティーは、休日の需要を捨てる施策ではない。混雑する日にさらに客を集めるのではなく、空いている曜日そのものを魅力ある日に変える試みと言えそうだ。

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