【高級商品に変化】アフタヌーンティーは“全額先払い”の時代へ? 事前決済やキャンセル料100%が広がる背景

「秋の収穫祭 アフタヌーンティー」イメージコラム
「秋の収穫祭 アフタヌーンティー」イメージ
「秋の収穫祭 アフタヌーンティー」イメージ
「秋の収穫祭 アフタヌーンティー」イメージ

 ホテルでアフタヌーンティーを予約しようとして、少し驚いた経験がある人もいるかもしれない。まだケーキを一口も食べていないのに、予約時点で料金を全額支払う。高価格帯のアフタヌーンティーでは、そんな「事前決済」を導入するケースが見られるようになっている。

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「秋の収穫祭 アフタヌーンティー」イメージ
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 例えばウェスティンホテル東京が2026年9月5日より土・日・祝日限定で展開する「秋の収穫祭 アフタヌーンティー」は、1人・税込み8,900円。予約はオンライン限定で、さらに事前決済が必要となる。

 背景事情として考えられるのが、アフタヌーンティーそのものの“高級商品化”だ。

 近年のホテルアフタヌーンティーは、単に紅茶とケーキを提供するだけではない。旬のフルーツを使った何種類ものスイーツに、セイボリー、スコーン、フリーフローの紅茶などを組み合わせ、盛り付けにも手間暇をかける。数量限定で展開されるケースも多い。

 ホテル側からすると、予約1件は「お客が来るかもしれない席」ではなく、「その人のために食材と商品を準備する席」に近い。直前キャンセルや無断キャンセルが発生すれば、席だけでなく、仕込んだスイーツや用意した食材まで無駄になる可能性がある。

 しかも単価が上がれば、1席が空いたときの機会損失も大きくなる。2人で利用すれば1万5,000円~2万円近くになる商品も珍しくない。予約時点で決済を済ませてもらうことは、ホテルにとって無断キャンセルを防ぐ強力な手段になる。

浅草ビューホテル「スプリングコレクション」イメージ
浅草ビューホテル「スプリングコレクション」イメージ

 実際、事前決済を採用しなくても、キャンセル規定を厳しく設定する施設はある。浅草ビューホテルが展開した平日・税込み8,000円、土日祝日・同9,000円(いずれもサービス料含む)のアフタヌーンティーでは、当日キャンセルや不来店の場合、キャンセル料を100%に設定。コンラッド東京でも、1人あたり1万円を超えるアフタヌーンティーやナイトティーについて、前日20時以降は100%としている。

 もちろん利用客にとっては、数週間先の予定に数万円を先払いすることへの抵抗感もあるだろう。ただ、アフタヌーンティーが「気軽に立ち寄る喫茶」から、日時を決めて予約する高単価な“体験型商品”へ変化したと考えれば、事前決済が広がるのは自然な流れでもある。

 ケーキを食べる前にお会計を済ませる。少々味気なく感じる仕組みの裏側には、豪華になり続けるアフタヌーンティーならではの事情がありそうだ。

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